コロナウィルス感染症 保健所の質問事項 自営業の方は死活問題

『クリニック』を経営している院長がコロナウィルスにかかった場合。

・医者も人間なので、コロナウィルスに感染します。

・優先的にワクチン接種を受けていますが、コロナウィルスに感染しないわけではありません。

・感染したくないので、例え『かかりつけ患者さん』であろうと、風邪症状の患者さんを診ない先生も居ます。

・発熱外来、PCR検査、抗原検査などを行なっている先生は、感染リスクが高いです。

・医者が感染しても、当然、優遇処置、免除などはなく、保健所の指示に従うしかありません。

◉コロナウィルス(オミクロン株)感染症が拡大し、毎日10万人以上の新規感染者が報告されていました。

新規感染者数が10万人以上、報告されている状況ですから、医療現場は、まさにカオスでした。

→PCR検査をしている、していないとか、殆ど無関係。どこで?誰から?コロナウィルス感染症を貰ってもおかしくない状況でした。

→病院内でクラスターが発生した場合、医者、看護師さんが出勤不能となります。

→大学病院、近隣病院の先生、看護師さんが救援に来てくれていましたが、徐々に感染が拡大し、救援の医師、看護師さんも来ない状況になりました。

→手術を延期したり、感染病棟を閉鎖したりして、なんとか乗り切っています。徐々にカオスから離脱しつつあります。

◉『Aクリニック』の院長先生(60歳代、男性)が、コロナウィルスに感染した場合。具体例。

1)コロナウィルス、デルタ株。院長先生、肺炎で大学病院に入院。

・院長先生の奥様が、院長先生の代わりに『Aクリニック』の外来診療をおこなってくれる先生(代診医と呼びます)を探していましたが、見つからず。

・院長先生以外に、看護師さん2名もデルタ株感染に感染し、代診を引き受ける先生、出勤する看護師さんが見つからないままでした。(さりげなく断られた模様)

・院長先生と職員さん2名も感染したことから、保健所が『Aクリニック』に入り、聞き取り、消毒まで行いました。

・かかりつけの患者さんは、他の『クリニック』に移るし、院長先生は入院するし、悲惨な状況。

結果、『Aクリニック』は、院長先生が退院するまで、1ヶ月間、休診となりました。

→院長先生が復帰し、『Aクリニック』の診療を再開しましたが、80%程度までしか患者さんの数は戻っていない、とのことでした。

◉『クリニック』の院長先生がコロナウィルスに感染すると、『クリニック』の経営状態は一気に悪化します。

◉『クリニック』に限らず、お弁当屋さん、飲食店などの自営業の方は、コロナウィルス感染症で元々厳しい状況

→経営者、従業員さんの感染で、経営状態にトドメを刺されかねません。

保健所が確認する事項をクリアすべく、サバイバルな生活を送る医者も居る。

●コロナウィルス感染症(オミクロン)の拡大は、家族内感染によるところが大きい。

●小児、中学生、高校生は、感染しても60%程度しか、明らかな症状(発熱、咽頭痛、咳など)は出ません。

→コロナウィルス感染症(オミクロン)の感染を防ぐことは、現実的に不可能。

逆に考えると、

1)症状が出ない限り、コロナウィルス感染症(オミクロン)の検査を行わない。

2)知らないうちに感染し、知らないうちに治っている可能性が結構、高い。

3)発熱、咽頭痛などの症状が出た場合に検査をする。

→ここで初めて、コロナウィルス感染症(オミクロン)が明らかとなる。

◉保健所の確認事項(地域差あり)

・発熱、喉が痛い、などの症状がないか?

・コロナウィルス感染症の方と一緒に生活しているか?同居しているか?

・食事、入浴、トイレなど、日常生活を共に送っていたか?

・15分以上、マスクを外した状況で飲食、歓談したか?

地域差がありますが、この条件に当てはまると濃厚接触者になります。

→濃厚接触者になると、1週間休むように指示される職場も多いです。

→『クリニック』、自営業の方は、濃厚接触者なのに勤務を続けると

→クラスターが発生したり、お客さんに感染者が出た場合に、感染させたのではないか?と疑われる可能性があります。

◉この条件に当てはまらず、無症状であれば、濃厚接触者になりません。

*『クリニック』の先生が濃厚接触者になると、1週間、毎日、抗原検査で陰性確認を行う必要がある。(地域差あり)

*コロナウィルスに感染すると、『クリニック』を休診したり、診療できず、経営が悪化する。

コロナウィルス感染症にかからないようにすることは当然ですが、濃厚接触者とならないように、徹底した生活を送っている先生がいます。

●コロナウィルス感染症(オミクロン)は、家族内感染によることが多い。

→子供さんに微熱、咽頭痛、咳などの感染症状を認めた瞬間、行動を起こす。

⚫︎コロナウィルス感染症の方と一緒に生活しているか?同居しているか?

→回避のため、自宅を出る。診療所やホテル、車内での生活に切り替える。

⚫︎食事、入浴、トイレなど、日常生活を共に送っていたか?

→すぐに家を出て、日常生活を共に送らない。

⚫︎15分以上、マスクを外した状況で飲食、歓談したか?

→マスクをして、子供がコロナウィルス感染症でない(抗原検査陰性、PCR検査陰性)と確定するまで距離を取る。

◉『B整形外科クリニック』院長、B先生、40歳代後半、男性。子供さん3人。

・リハビリテーション、デイケアなどを幅広く経営している。

・コロナウィルス感染症で経営が厳しくなったが、ようやく、回復基調。

子供さんが鼻水、咳などの風邪症状が出る度、『B整形外科クリニック』の近くのビジネスホテルに宿泊。

→近隣の先生は、『B先生は、さすがにヤリ過ぎ』と言っていました。

子供さん3人の内、一番下の幼稚園に通う子供さんが『コロナウィルス』に感染し、B先生以外、全員、コロナウィルス陽性になりました。

・B先生は、一番下のお子さんが鼻水が出ているのを見て、速攻で、ビジネスホテルに回避し、保健所から濃厚接触者にも認定されず、コロナウィルスにも感染しませんでした。

◉鼻水が出た瞬間、家族から離れると、感染予防になるかもしれませんが、完璧では無い。

◉子供の60%は、感染しても無症状なので、感染症状がある場合だけの回避にしかならない。

◉保健所の確認事項を知っての行動であるので、微妙に感じる。

『クリニック』、『個人事業主』の方は、コロナウィルスワクチンを接種して、感染予防を徹底するしか、現状、方法は無いようです。

◉B先生は、抗原検査、PCR検査を行っていないので、感染したかどうか不明。

→一番下の子供さんが、感染症状が出ただけで、もしかしたら上のお子さんは、先に感染していて症状が乏しかっただけの可能性もある。

→B先生の努力は認めるけど、感染予防の対策というよりは、濃厚接触者にならず、『クリニック』経営を維持するために行動という印象が強い。

*正解はないですし、経営者としてのB先生の気持ちもよくわかります。