業務、経営理念確認のチャンス。
2022年4月1日、本日から令和4年度、新年度に入りました。業務に関しては、特別、いつもと変わりません。ただ、経営者としては、大切な新年度1日目と位置付け、職員さんに経営理念を再確認いただき、良い職場を作り、経営力も高めたいという目的、本音があります。
本日、確認したことは、経営理念、クリニックメンバーの心構えです。
・働きやすい職場づくりに全面的に協力すること。
・常に前向きであること。
・患者さまに対して、良い医療を提供する心がけを持つこと。
・常に誠実であり、人の悪口を言わないこと。
・笑顔を絶やさず、向き合う方、共に時間を刻む方に心地の良い環境となるよう努力すること。
上記を朝礼で確認し、本日の業務をスタートいたしました。当クリニックの看護師さん8名、医療事務さん5名、コロナウィルス感染症で自宅待機を余儀なくされた職員さんも復帰し、一丸となって業務に当たっています。
こういうモットー、理念の確認に意味があるのか?思いっきり疑問です。これは、できない職員さんがいた場合、注文をつけるための口実でもあります。
もし、モラルを乱す、言葉遣いが悪い、態度が悪い、礼儀作法がなっていない、など、職場の風紀を乱す職員さんが現れた場合、経営理念を守っていない、一緒に働くことは困難、共に成長できない、と注意をし、さらに守れない場合には賞与を減額したり、場合によっては顧問の社会労務士の先生から退職勧奨を行う可能性すらあります。
1)朝礼での社訓、経営理念の確認は、会社、クリニックの意思統一のために必要。
2)経営理念に沿うことができない職員さんに対し、経営陣として強気に出ることができる。
3)該当する職員さんが退職した場合には、周囲の職員さんも納得できる。
4)退職勧奨、注意などが違法だと揉めた場合、退職に至った経緯が明確となり、トラブルの回避が可能。
以上の理由から、朝礼の経営理念確認、社訓の確認は、経営者にとって非常に大事なものです。
朝礼での社訓の確認、経営理念の徹底すら守ることができないような職員さん、職場の文句、経営陣の批判ばかりの職員さんは、協調性が無いので、当クリニックには不要です。
そういう職員さんは、会社の一員として勤めるよりは、独立、企業の方が明らかに向いています。クリニック、病院、会社でグチグチと不満を垂れている職員さんは、思い切って退職して独立した方が良いです。
朝礼、朝のミーティングには、経営者の真の目的が隠されていることを肝に銘じて置かれた方が良いです。
出勤時間が早すぎる。
新年度入りしようが、古いクリニックであろうが、新しい病院であろうが、出勤時間が異様に早い職場には問題があります。
診療開始時間は午前9時ですが、待合室の開錠は、極力、ギリギリの方が職員さんには良いです。また、患者さんは、開錠を遅くても迷惑は発生しません。なぜなら、急いで来院する必要がないからです。救急病院でもありませんし、診療開始時間が遅れることも早まることもないからです。
朝の10分は夜の1時間に相当するほど、女性、ママさん医療事務さん、ママさん看護師さんにとって貴重です。
8時30分が始業時間なら、8時25分までに職場に入っていれば問題ありません。むしろ、慌てて出勤して交通事故を起こしたり、子供さんの登校やご主人の朝の支度などに焦る方が、職場、ご本人、ご家族にとってマイナスです。当クリニックは、そういう職員さんを望んでいません。
新人さんは早く出てきて掃除をするって、石器時代の考えなので不要です。勤務時間、出勤時間は、職員さんによって雇用形態が違うので臨機応変、柔軟にして構いません。
仕事には、精神統一、心の準備が必要なので、職場には就業時間の15分前には入っておきなさいって、縄文時代の考えなので不要です。3分前でも 20分前でも、前の晩の寝る前でも、心の準備はできますし、心の準備が必要な職場って、極度の緊張が生じる職場ですし、当クリニックは、そんな緊迫した職場ではありません。
患者さんは、高齢者の方が多いです。馬鹿にするつもりはありませんが、朝5時ごろから起きている患者さんが多いですし、待合室の開錠時間を早くすればするほど、早く来院されます。
早く来院する習慣が常態化して、早く待合室を開けないと、文句を言われはじめます。雨が降ったり、雪が降ったり、夏の暑い日、冬の寒い日、患者さんをクリニックの前に立たせて可哀想って言い始める近隣のオバチャンが登場したり、訳のわからない状況に突入します。
9時から診察が始まるのに、7時45分くらいから待合室を開けて、冷暖房を入れて、患者さんを待たせる方が異常です。待合室で何か起こったら、誰が対応するのでしょうか?高齢者の患者さんですので、充分にあり得ます。高血圧、高血糖、低血糖、脳卒中、心筋梗塞、転倒など。
待合室に招き入れた側に責任が生じますし、そんなに早く待合室を開けても何も良いことはありません。診察開始時間は同じです。
むしろ、早く出勤させられて、早く待合室を開けさせられ、診察までの時間を浪費させられる職員さんの方が余程、可哀想です。
時間は限られていますし、有意義に使うべきなので、ギリギリ出勤は全然オッケーです。早く来る職員さんには、寧ろ逆に、ゆっくり出てくるように注意します。なぜなら、早く出勤する職員さんのお陰で、ゆっくり出てくる人が罪悪感を感じるからです。
優越感に浸りたい、アピールしたい目的なら、ご遠慮いただきたいです。どうしても早く出てくるのでしたら、出勤して車内で待機して、職場に入るのは他の職員さんと同じにして欲しいです。
・無能な職員さんのよくあるパターン
1)意味不明に早く出てきて、待合室を掃除したり、休憩室を掃除してアピールする。
2)熱があったり、下痢していたり、体調が悪いのに、無理して出てきてアピールする。
3)職場に早く出て、精神統一、心構えを説く。
休憩室、待合室の掃除は最低限で良いです。掃除の時間を設けたり、清掃会社に委託しますので、始業前に出勤して行うものではありません。また、発熱、体調不良で出勤されると、他の職員さんにうつしてしまったり、仕事中に倒れたりされると、そちらの方が問題ですので、体調不良時には積極的に休んで頂きます。
当クリニックは、プラスワン採用を行い、医療事務さん、看護師さんは、1人多めに採用しているので、休んでもらっても全然大丈夫です。また、有給休暇は積極的に消化してもらいます。
問題外ですが、仕事への精神統一、心構えを他の職員さんに説いてもらわなくて結構です。職員さんは、職員さんでしかありません。必要な教育、指導は、経営者が行うので、余計なお世話です。
上記の職員さんが幅を効かせているクリニック、病院が多い方が助かります。良い職員さんが当クリニックに集まるからです。
サービス残業、清掃業務、患者さん紹介、職員さんに求めない。
クリニック、病院の看護師さん、医療事務さんは、離職率が高く、応募しても募集がなかなかありません。いかに離職率を下げ、安定した人員で経営のパフォーマンスを高め、維持するかが大事です。
職場環境が悪いクリニックに多い点、類似した特徴が見られます。
サービス残業や賃金不払い。ケチな経営者。
正直、サービス残業をさせて、残業代をケチっても、大した金額は動きません。その時点で負け組のクリニックです。気持ちよく働き、残業を限りなく減らし、職員さんの負担を減らす努力をすべきです。そうしなければ、離職率は高いままです。
多いのは、やはり、医療事務さんの残業時間です。これは、電子カルテを導入して、紙媒体での余計な仕事を減らすことです。ただ、最大の理由は、医者がサボって、病名をつけない、検査病名をつけない、介護保険、公害、生活保護などの書類を記載しない、など、医者が行うべき仕事を行わず、医療事務さんに丸投げし、結果、残業時間が増えていることが多いです。
病名、検査病名、処方病名、レセプトの詳病記載などを積極的に医者が行うと、医療事務さんの残業時間は、まず、5時間以内になるはずです。
全てを丸投げすると、医療事務さん一人当たりの残業時間は、軽く30時間を超えます。医療事務さんが3人居ると仮定すると、残業1時間1200円×30時間×3人=10万8000円。年間=10万8000円×12ヶ月=129万6000円。
30時間の残業を医療事務さんに押し付けて、129万6000円の残業代を支払って、クリニックとして何も良いことはありません。
それよりも、残業をなくして、職員さんを増やすか、電子カルテを導入すれば、2年でペイできます。こういう単純な計算ができない経営者だから、患者さんも職員さんも集まらないのでしょう。
コストパフォーマンスが悪く、偉そうにしているだけで、頭が悪いので、医者の仕事をしていないくせに、職員さんにトイレ掃除を強要したり、患者さんを連れてくるように命じたりします。
患者さんを集める宣伝広告は、経営者の仕事ですから、患者さんが少ないのは、純粋に経営者の責任です。職員さんに患者さんを連れてくるように命じたり、政治やコロナの責任にして、減給したり、昇給を見送る経営者は、負け組の典型です。
当クリニックとしては、そういう負け組、非良質な職場が多いほど、職員さん、患者さんの獲得機会が増えるので、ありがたいことです。
働いておられる方は、速攻で逃げて、良い職場に移りましょう。心と体が傷ついてからでは遅いですから。