内覧会の開催日と開催時刻。目から鱗情報。
◉内覧会を院長、院長夫人、職員さんだけで行うと決断して、様々な情報を得ました。
⚪︎過去2年間、内科、整形外科、皮膚科、耳鼻咽喉科などの内覧会に積極的に参加しました。
⚪︎歯科クリニック、矯正歯科、デーサービス開設などの内覧会にも参加しました。
・全ての内覧会に開業コンサルが入っていました。内覧会に訪れた近隣住民の方よりも開業コンサルのスーツ姿の社員の方が多いクリニックもありました。
・内覧会の開催準備、宣伝広告、お土産などを吟味、参考にしました。
●顧問税理士の先生や数人の開業医の先生からの情報を得て、甘かったと痛感しました。
顧問税理士の先生は、此処数年間で、30件以上の歯科クリニック、20件以上の内科、整形外科、眼科などの新規開業を手伝ったり、サポートしていました。
●改善点、是非とも改善を検討すべき点は、開催日と開催時間でした。
内覧会の開催日を日曜日の1日と考えていました。また、内覧会に訪れる方の読みが甘かったです。
◉内覧会は、近隣住民の方に対して開催する日と、大学病院、民間病院の先輩、後輩、医師会の先生、近親の方のために開催する日を作るべきと思いました。
⚪︎近隣住民の方、かかりつけ患者さんの為に内覧会を開催します。日曜日の午前10時から午後3時までの開催と致しました。
⚪︎お世話になった先生、先輩や、親戚の方々が来院されるように、宣伝広告せずに開催する内覧会を休診日の土曜日、午前10時から午後2時まで開催いたします。
◉近隣住民の方の内覧会と、近親者やお世話になった方専用の内覧会を分けて開催する理由。
1)お世話になった先生や親戚が内覧会に訪れて、院長がペコペコと頭を下げている風景を一般の方に見られない為。
2)近隣住民の方と、お世話になった先生や親戚の内覧会を同時に行うと、近隣住民の方に院長が充分な挨拶、案内が出来ない。
3)様々な方が訪れている内覧会の場合には、お世話になった先生や近親者への充分な挨拶が出来ない可能性が高い。
4)近隣住民、かかりつけ患者さんから、相手によって態度を変えている、と勘違いされる可能性がある。
5)内覧会の招待状(是非とも内覧会にお越しいただきたい方用)、案内状(内覧会の開催を告知しておく方用)を分けて出すべき。
話を聞いていて、正直、危なかったと思いました。このまま内覧会を開催したら、一般の方と医療従事者と親戚が内覧会に殺到していたはずです。
お世話になった方への挨拶は充分に出来ないし、患者さん、近隣住民の方とも話せなかったでしょうし、コロナウィルス感染症の最中、密になっていたでしょうし、ヤバかったです。
◉「内覧会は、近隣住民、患者さんの為に開催する日」と「開催の告知をせず、先輩、同僚、近親者のためだけにクリニックを開ける日」を設けることを学びました。
内覧会の宣伝広告方法と費用。
内覧会の宣伝は、ホームページの宣伝だけで突っ走ろうとしていました。危なかったです。内覧会の集患効果は6ヶ月継続するので、どれくらいの患者さん、近隣住民の方を内覧会に呼ぶことができるかが勝負でした。
◉内覧会の勝負ポイント。
⚪︎内覧会の効果は6ヶ月継続するので、可能な限り内覧会に足を運んでもらうように努力する。
⚪︎最初の6ヶ月は内覧会の集患効果に期待し、その後、ホームページと口コミ効果に移行します。
⚪︎内覧会の宣伝広告は、折り込みチラシ、ポスティングを行います。当初、自前で行う予定でしたが、外注することにしました。
⚪︎内覧会開催のノボリを立てます。また、クリニックの窓に「〇〇月△△日、内覧会開催」と宣伝します。
国道沿いですので、車から見えるところにノボリを立てて、新クリニックと仮設診療所の双方の窓に「〇〇月△△日、内覧会開催」と宣伝します。
◉内覧会に来られる方の60%以上が折り込みチラシ、ノボリ、窓の広告を見て来院している事実がありました。
◉ノボリ:2万円以下。クリニックの窓に貼る広告は手作りで無料です。
◉ポスティング:1枚:3円〜5円程度です。1000枚で5千円です。当院は、3万枚:15万円を検討しています。
ブラック評1)完全に内覧会を舐めていました。とりあえず内覧会をしておけばいいや、と気軽に考えていたのですが、内覧会の来客数が開院後6ヶ月間の患者さん来院数と綺麗に相関しています。
開業コンサルに頼まずに自力で行おうとしていましたが、情報不足でした。しかし、開業コンサルに任せっきりの内覧会を沢山見てきましたが、整形外科:1日600人来訪の内覧会以外は過疎っていました。
当院は、半径3キロ以内、ポスティング3万枚。ノボリを4本。国道沿いの新クリニック、仮設診療所の窓に内覧会の宣伝を行います。
田舎、少子高齢化地区ではありますが、可能な限り、内覧会の来訪者を受け入れて、新クリニック移転後6ヶ月間を突っ走りたいです。
開業コンサルに任せる内覧会よりも充実しているような気がします。コロナウィルス感染症第7波の長引き具合、内覧会当日の天気なども影響しそうです。
内覧会のお土産の種類。
◉内覧会のお土産には、必ず入れた方が良いものがあります。もちろん、クリニックの宣伝広告です。
・クリニックの宣伝広告 ・院長の経歴 ・クリニックの電話番号と場所
クリニックの宣伝、ホームページのQRコードなどを必ず入れます。アピール不足だと勿体無いです。
◉内覧会のお土産に多いものリスト。
・箱ティッシュ ・ティッシュ ・あぶらとり紙 ・カレンダー
・化粧水 ・ボールペン ・クリニックネーム入りマグネット
・うちわ ・扇子 ・クリアファイル ・マスク
・クッキー ・お茶、コーヒー ・野菜 ・歯磨き粉、歯ブラシ
ブラック評2)色々な内覧会に参加しましたが、野菜を配っているクリニックがありました。
内覧会に参加した方の家に残る物の方が良いと思いました。冷蔵庫に貼るマグネットにクリニックのネーム、電話番号、診察時間を記載しておくと、困ったときに電話してくれるかもしれません。
野菜、化粧品、クッキーなどは、食べたら終わりです。うちわ、扇子、クリアファイルが多いですが、邪魔にならないかと悩みました。
結果、ティッシュ、ボールペン、お茶、クッキーに宣伝広告を入れて安上がりにしてしまう可能性が高いです。職員さんと一緒にラッピングするので、種類が多いと大変ですからお土産に力点を置かない方針です。
デカティッシュ、ボールペン、お茶を大量に購入し、500人分を用意しています。デカティッシュ:42円、ボールペン:100円、お茶:100円、クッキー:80円 合計:322円です。500人分×295円=16万1000円です。
かなりケチっているのに16万円を超えました。他のクリニックの先生は、結構、お金をかけているので凄いと思います。
ブラック予想2)お土産の充実度と内覧会開催6ヶ月間の受診者数に相関は少ないと予想しています。大事なポイントは、「内覧会開催以降6ヶ月間の受診者数」を規定している主たる因子は、「内覧会来訪者数」であるはずです。お土産の値段とは相関していないか、若しくは相関比率は低いとの予想に基づきます。
内覧会のスタッフの準備はどうするのか?
◉内覧会は、祝日の午前10時から午後3時まで開催します。
◉内覧会の出席者は、事前にヒアリングを行います。
○ヒアリングの内容です。
・□□月△△日(日曜日)にクリニック業務として内覧会を開催します。
1)内覧会には是非とも出席したい。
2)欠席します。
上記のどちらかを選んでもらいます。もちろん、事前に朝礼やミーティングで院長先生か奥様が宣言すべきです。当院は以下を朝礼で伝えました。結果、全員参加でした。
◉新規開業(リニューアル)のため、内覧会を開催します。クリニックの集患、宣伝のための大事な業務です。
◉これから10年間〜20年間と経営するため、1回の開催です。是非ともみんなで力を合わせて開催したいと考えています。奮ってご参加ください。
・内覧会は、就業規則で定める祝祭日に開催するので、強制力はありません。しかし、クリニック新規開業やリニューアルオープンですので、クリニックの大きなイベントです。
・頻繁に開催するわけではないので、出務を矯正しなければ問題ありません。自主的に参加をするのか?しないのか?確認しているだけです。
・祝祭日の内覧会に出務した場合には、時間外手当を支給します。お弁当、交通費などを出した方が揉めないと思います。
・就業規則に定める業務ではないので、参加した場合には高評価に値しますが、欠席したからといって評価を下げる理由にしない方が良いです。(内覧会を欠席したので、賞与を下げる、昇給なしとかは止めた方が良いです。)
◉内覧会当日は、受付事務、診察室、検査室、待合室などに職員さんを配置します。
・正解はありませんが、職員さんに案内してもらうと臨機応変に対応する点が難しくなるので、各部署に立ってもらい同じ説明に終始してもらう方が良いと判断しました。
・職員さんの数が多いので、持ち場での説明係と巡回役を作ります。
ブラック評3)ポスティング業務以外は、自前で内覧会を開催できそうです。総額:40万円程度です。これで内覧会の来訪者が多いと最高の結果です。
職員さんが全員参加予定ですが、説明が上手な方、接遇が良い方を選ぶ方針です。こればかりは仕方がないと考えました。
ちなみに、お世話になった先生や近親者の方のために開催する内覧会には、職員さんは居ません。人数が少ないですし、ペコペコと頭を下げますし、聞かれたくない話もあるので、院長と家内だけで開催します。
内覧会を調べまくった結果は、こちらです→https://町医者の博打と投機と良い医療.com/clinic-open/nairankai/