赤字を減らすクリニック警備方法

警備費用のボッタクリに注意。

病院、クリニック、歯科、薬局、施設などは、警備会社による監視、犯罪抑止が当然の時代になってきました。

この警備費用は、明らかにストックビジネスです。一旦、契約すると、警備費用を払い続けますし、余程のことが無い限り契約解除することはありません。

昔は、医療機関の警備に関しては、地元密着型の比較的小さな警備会社が、「身近で安心」を売りに販売に力を入れていて、病院、クリニック、歯科、薬局などに訪問販売攻勢をかけ、また、新規開業の際、人脈や銀行の紹介などで警備契約を獲得していた過去があります。

ここからが重要なのですが、クリニック、歯科、薬局を継承された先生は、是非、警備費用を見直していただきたいです。新規開業の先生は、警備費用が既に安く設定されていることが多いですが、継承された先生は、警備費用が昔のまま、放置されている傾向にあります。

◉地元密着型の比較的小さな「警備会社」を使っている時代ではないです。

理由は、費用が無茶苦茶に高いからです。ボッタクリのケースもあります。

セコム、アルソックが強い。当院は、セコム。

当院は、30年前に地元の警備会社と警備契約を交わしていました。この警備費用が無茶苦茶に高かったです。

3年前、全てのコストを見直すことにしましたが、地元の警備会社:月3万円〜4万円でした。

さらに、警備をかけるたび、電話回線を使用しますので、月の通信費:4000円くらいかかってました。これに意味不明な管理費用がかかっていました。

結局、毎月、約4万円、警備費用を支払っていました。

4万円×12ヶ月=48万円。年間の警備費用が48万円。これを30年=1440万円ですよ。

早速、セコム、アルソック」電話して見積もりを出してもらうと、当院の場合だと、月:13000円でした。

まず、地元の警備会社のシステムを外してもらい、セコムの警備機器を配備してもらいました。これには費用がかかりますが、10万円くらいです。

ただ、毎月の警備費用が、2万5千円安くなるので、初期投資が10万円でも、4ヶ月で取り戻すことが可能です。たった、4ヶ月で取り戻せますし、その後、無駄な警備費用を払わなくて済みます。

セコムとアルソックの警備費用は、ほぼ、同額でした。セコムの方が、当院の近くに警備拠点を持っていたので、セコムに決めただけです。

セコムの担当者の方が言っていましたが、現在は情報社会なので、高い警備費用で黙っていると、いずれバレて、切られてしまう。だから、こちらから値下げを切り出したり、新サービスを打ち出していくビジネスモデルを貫いている、とのことでした。

確かに、地元の警備会社は5月契約だったので、「5月一杯で契約を終了します。」と伝えたら、「安くします。半額で構いません」と頭を下げてました。

悪だて思いました。半額で良いということは、それまで、倍の価格でボッタクってました、って白状しているようなものですから。

セコムの方が言ってたように、切られたらゼロという点がストックビジネスの会社としては致命的です。

警備費用は上げようと思えば、どこまででも上げれるし、逆に下げようと努力できるものです。何も言わない会社は、いずれ、切られます。

地域密着型の小型な警備会社は、これからドンドンと潰れたり、買収されていくと思います。

警備会社の多角経営に助けられた。

セコムと警備の契約を交わしたら、今度は、「クリニックの火災保険、どうしてますか?」と尋ねられました。

以前は鉄筋コンクリート、新クリニックは木造です。この火災保険が、また、他社のボッタクリでした。

契約満了が8月でしたので、8月で解約して、9月からセコムが用意してくれた火災保険に入り直しました。年間、12万円も違いました。見直して良かったです。

セコムに警備をお願いして、警備費用が安くなり、火災保険も安くなりました。火災保険を用意していた保険会社も地元の個人経営代理店でした。

やはり、資本主義経済では、大手資本には勝てないのか?寂しく感じながらも、当院は、警備、火災保険をセコムさんに乗り換えて、コストを大幅にカットできました。

ずさん経営、悪なストックに組み込まれないように気をつけます。

警備費用にしても、火災保険にしても、相見積もりをおこなったり、人任せにせず、自分で値段を調べ、もしくは事務員さんにお願いして値段を出して貰って、比べるだけの相見積もり作業で回避できたはずです。

そこを面倒くさがってしないから、30年間の警備費用1440万円っていうボッタクリに遭うわけです。

コスト意識を持つように、看護師さん、医療事務さんを教育しているのに、経営者が足元を見ていないと、人は離れていって、ボッタクリを行うような会社や人だけが周りに残るという悲惨な状態に陥ります。

ストックビジネスは、素晴らしいビジネスモデルだと思います。クリニックも完全なストックビジネスですので、かかりつけ患者さんや期間限定の特需を逃さないように努力したいと思います。

1)高血圧、糖尿病など、通院を継続する患者さんのかかりつけ医になる。

2)毎年、インフルエンザワクチンを接種する会社、行政を顧客として獲得し続ける。

3)無理をしない範囲で、在宅訪問診療、看取り医療をの紹介を受ける。

1)〜3)は、警備会社と全く同じです。クリニックは、2週間〜2ヶ月ごとに診察、投薬、医療の提供が続くので、正にストックビジネスなのですが、

だからこそ、良質で丁寧な診療を行い、患者さん(顧客)に良質なサービスを提供し、ストックビジネスの恩恵を患者さん(顧客)に受け取ってもらわないといけません。

こういうことは、開業する前から理解している先生は、経営者として非常に優秀です。当院は、ストックビジネスどころか、ストックとしてボッタクリにあってましたから。75歳とかになって気づかなくてよかったです。まだ、取り戻せます。

会社でも、歯科でも薬局でも介護施設でも、どんな形態であれ、経営に携わっている方は、是非とも警備費用と火災保険を見直していただき、浮いた費用を有効に活用してほしいと願っています。

(セコムによる警備費用は、当院が月額:1万3千円だっただけですので、費用につきましてはセコムにお問い合わせください。気持ちよく見積もりを出してくれるはずです。)