クリニック開業 申請書類 代行の費用

クリニック開業の準備だけでも大変なのに、クリニック開業の申請書類は膨大です。

クリニック開業は、お金かかるし、看護師さん、医療事務さんなどの開業スタッフも確保しなければなりません。

新規開業して、実際に患者さんが来院してくれるのか?開業予定の先生は、日々、ご不安と思います。忙しく過ごして不安を感じる暇が無いかもしれません。それ程にクリニックの新規開業は大変だと思います。

当院は、新規開業ではなく、クリニックの建て替えです。医療事務さん、看護師さんを雇用する必要がなく、職員さんが引っ越し、移転に協力してくれますので、非常に助かっています。

ただ、書類申請に関しては、

1)仮設診療所での診療開始許可を保健所に申請し、新クリニックの建設終了まで診療を行いました。

2)新クリニック完成後、仮設診療所から新クリニックに戻るので、新規開業、閉院の申請が必要でした。

必要な書類一覧を見て、開業コンサルタントへの丸投げを即決しました。ご自分で申請された先生は凄いと思います。尊敬します。

◉必要な書類:新規開業、閉院、仮設診療所の申請など全て 費用:90万円

経営者の先生がご自分で申請を行うと無料です。しかし、開業準備でお忙しいですし、書類業務代行を依頼している先生が殆どです。

当院は、費用:90万円を値切って、76万円まで下げてもらいました。書類を出すだけの作業で76万円かと思いますが、結果、代行を依頼して良かったと思っています。

クリニックの建て替えだからこそ書類が多かったです。

・建て替えは、一旦、仮設診療所に移動しますので、そこで一手間。

・さらに、現在まで診療していた診療所の廃止を届け出る手間。これで二手間。

・仮設診療所から新クリニックに戻る際に届出が必要です。これで三手間。

全てに申請書類が必要です。加え、仮設診療所、新クリニックの登記などがありました。

当院の場合、新クリニックの建て替えは医療法人が行なう事業です。当然、医療法人の理事長である院長、理事である家内、母、弟による理事会を開催し、新クリニック建設事業を理事会で承認してクリニックを建設しました。

・理事会で決議し、新クリニックの建設を決定した。

・理事会で決議し、仮設診療所の建設、移転を決定した。

・理事会で決議し、仮設診療所から新クリニックへの移転を決定した。

上記の全ての会議につき、議事録を作成して行政に提出しなければなりません。保健所、法務局だけでなく、所属の医師会にも移転の報告を行わなければなりません。

書類代行を依頼したので、開院、移転、閉院手続きから会議の議事録作成まで全てを行なってもらいました。

クリニック開業の申請書類は、膨大です。

医療法人の定款を変更して、新クリニック建設に合わせる必要があります。住所、クリニックの名称、規模など全てにおいて、定款の変更が必要です。医療法人の定款変更も開業コンサルタントの書類代行の方が行ってくれました。

◉仮設診療所(クリニック新規)開業に必要な申請書類。(重要な書類を記載しています。)

⚪︎仮設診療所を登記する:仮設診療所開設許可証を保健所に提出:旧診療所の廃止届けを提出する。

⚪︎旧診療所のX線装置廃止届け:仮設診療所のX線装置設置届けを行う。

⚪︎保険医療機関届出事項変更届:保険医療機関指定申請書を申請する。

⚪︎生活保護法指定医療機関指定変更届:生活保護法指定介護機関指定変更届を提出する。

⚪︎結核指定医療機関辞退届:結核指定医療機関指定申請書を提出する。

⚪︎原爆被爆者一般疾病医療機関変更届、難病指定医療機関変更届、公害医療機関変更届を提出する。

まだまだありますが、上記だけでも非常に大変です。新規開業の先生、新クリニック建設予定の先生は、上記に漏れがないことを確認して提出しなければなりません。

開業後、申請届を出し忘れていて、公害医療、生活保護医療を提供できなかった場合、開業後に出すことも可能ですが、その点、代行業者には抜けがありません。

約80万円かかりましたが、頼んで良かったと思います。開業コンサルタントによっては、書類代行の費用は様々ですのでご検討ください。

書類代行業者の方は、非常に慣れています。この作業ばかりを行っているのでしょう。

◉申請書類の代行を依頼して注意する点。

⚫︎油断すると、代行業者も人間なので、サボろうとします。

代行業者:「医師会の提出書類は、先生の方でお願いいたします。簡単な書類のようですので。」

院長:「簡単な作業でしょうけど、分からないので書類を出してください。」

上記のように、簡単な作業ですから提出してください。こちらは先生の方でお願いいたします。という常套句で書類申請を投げ返してくることがありまます。

⚪︎奥様が窓口となっていると、代行業者は少しでも仕事を減らそうとしてきます。

⚪︎先生は診療中です。奥様は申請書類のことは分かりません。院長ですら分からないのですから仕方がありません。

⚪︎奥様は、「こちらで作成して提出する書類」と錯覚してしまいます。

◉代行費用は高いです。お金を払っている以上、新規開業や移転に関する書類は、全て丸投げしてください。

◉書類の漏れがあった場合、代行業者の責任です。だから大金を支払っています。

◉書類申請、作業、作成に関しては、完全に丸投げしてください。妙な優しさを出すとつけ込んできます。

当院は、76万円を支払ったので、全く何もしていません。代行業者の方は、幾度か書類申請を当院に押し付けようとしました。特に医師会関連の申請書類と、医療法人の議事録作成と提出です。

面倒な作業をしたくないので、お金を払っています。どうか、開業予定の先生、クリニック建て替えの先生は、妥協されないように、時間と手間を奪われないようにお気をつけください。

(医療法人の定款変更や議事録に関しては、医療法人の理事(理事長も含む)が作成して提出しないといけないのでしょう、おそらく、というか間違いなく。フォーマットがありますので必要な事項を埋めて提出してもらってください。議事録作成、提出など慣れていないので出来ませんでした。すみません。)

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