治療を引っ張る 様子を見る 要警戒 医療は情報戦です。

『医療』は『情報戦』です。診察、治療も情報戦です。

症状、病状の原因を特定するため、積極的に検査を行う『クリニック』を受診しましょう。

その『クリニック』に設備がなくても、設備のある『病院』を紹介してもらえば良いだけです。

自院完結型』である必要は、全くありません。CT、MRI検査を受けるため、積極的に『大学病院』、『病院』を紹介している『クリニック』を受診しましょう。

闇雲に紹介している『クリニック』があります。こういう『クリニック』はダメです。

〇〇の病気の可能性があるので、□□検査を行いましょう。

△△の病気を否定したいので、●●検査を受けてみませんか?

精密検査の理由を明確に説明できる『クリニック』を受診しましょう。このように対応できる先生は、医者としての能力が高く、『かかりつけ患者さん』は多いです。

また、『大学病院』、『病院』の先生からの信頼も厚いので、検査は円滑に進みます。

疑問に思った場合には、『どうして、その検査を受けないといけないのか?』尋ねましょう。

尋ねにくい雰囲気の場合、すでに『かかりつけ医』として不合格なので、通院先を変えることを考えて良いです。

大事なポイントは、『なんでも話しやすい』、『親近感がある』、『案じてくれる』、『困ったときに助けてくれる』、『逃げない医者』です。

胃カメラだけで安心して、膵癌のケースが本当に多い。

マズイパターンは、症状の原因を特定できていないのに、『これで様子を見ましょう』という『診療』です。

具体例) 70歳代 男性 消化不良、胃もたれ

6ヶ月前から消化不良、胃もたれ症状のため、『Aクリニック』を受診。上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を受けたが、異常はなかった。血液検査でも異常は無かった。

PPI(プロトンポンプ阻害薬、胃薬)、消化剤などを処方された。6ヶ月間、内服したが、症状は良くならず、『Aクリニック』の院長に相談したが、『カメラに異常はなく、血液検査も異常が無いので、様子を見ましょう。』と数回、伝えられた。

症状が長引き、不安になった患者さんは、妻に相談。妻の通院している『Bクリニック』を受診した。

Bクリニック』で同様に血液検査を行ったが、異常は認められなかった。症状が長引いているため、S大学病院を紹介された。腹部エコー検査、腹部CT検査の結果、『膵癌』が見つかった。

上部消化管内視鏡検査で、食道、胃、十二指腸を観察して異常がない場合、稀に『膵癌』の患者さんが居られます。

このパターンの『膵癌』を10例程度、経験しています。(20年間、当院だけで。)

消化不良症、腹部の違和感が続く場合には、積極的に腹部エコー検査、CT検査まで受けた方が良いです。

膵臓は、『おたまじゃくし』のような形をしています。胴体部分の『膵体部癌』は、腹部エコー検査で診断できます。ただ、完璧に診断するには、ある程度、『膵体部癌』が大きくならないと困難です。

逆に、膵臓の頭の部分に相当する『膵頭部癌』、『膵鉤部癌』や、膵臓の尻尾に相当する『膵尾部癌』は、腹部エコー検査では、早期発見は困難です。

積極的に『腹部CT検査』、『腹部MRI検査』を行う病院に紹介してもらいましょう。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)に異常がなく、そのまま胃薬で様子を見て、『膵癌』の経験が非常に多いです。ご注意ください。

当院は循環器内科です。上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を行なっておらず、また、腹部エコー検査も少ないです。

『症状が長引く』、『腫瘍マーカーが上昇している』、『3ヶ月以上、症状が続く』、『診察していて、病状が気に掛かる』などの場合には、積極的に『大学病院』、『病院』を紹介し、『内視鏡検査』、『CT検査』、『MRI検査』を行なってもらいます。

→20年間以上、『クリニック』から『大学病院』、『病院』を紹介し、積極的に検査を行なっていますが、患者さんからのクレームはありません。また、『大学病院』、『病院』の先生からもクレームはありません。患者さんも増え続けています。(たまたまかもしれません。)

情報戦に弱い医者』は、『大学病院』、『病院』に紹介すると、患者さんを盗られると思っています。

情報戦に弱い医者』は、『大学病院』、『病院』に紹介することを『恥ずかしいこと』と錯覚しています。

この手の医者にかかっていると、大病を見逃されてしまいますので、速攻で逃げましょう。

血圧測定は当然。問診、聴診、触診も当然。実は、非常に大事なのは、『身長』と『体重』です。

クリニック』で外来診療を20年間行なっていますが、測定して良かった、と思うのは、『身長』と『体重』です。

身長』が1年間で5センチ以上、縮んでいる場合には、圧迫骨折が隠れている可能性が高いです。

身長』が1年間で2センチ以上、縮むだけで死亡率が上昇しています。

年に1回の身長測定を行う『クリニック』を選びましょう。

体重』減少は、胃癌、大腸癌、膵癌などの発見に役立ちます。

血圧測定を行うのに、『体重』は計らないのか?素朴な疑問です。

当院では、月に1回の『体重測定』は必須です。認知症の進行、日常生活の乱れなどでも『体重』は変動します。非常に大事な情報と考えています。

体重』を測定する『クリニック』は少ないので、『差別化』の1要素です。というより、良い医療を行うためには、『身長』と『体重測定』は当たり前です。

医療』は『情報戦』なので、『身長』、『体重』すら測定しない『クリニック』は、その時点で『情報戦』に挑んでいない、と厳しく評価しています。

血液検査や診断能力の低いエコー検査など、お金を儲ける検査はするのに、『身長』、『体重』など、お金にならない測定を行わない『クリニック』は、是非とも見限って下さい。

『クリニック』の受付対応で、全てが分かります。

受付事務さん』の態度は悪くて、その『クリニック』に良い医者が居たことはありません。

受付事務さん』の態度が良くても、その『クリニック』に良い医者が居るとは限りません。

良い医者の場合、まず、『受付事務さん』の態度が間違いなく良い。

あそこは、先生は良いけど、『受付事務さん』、『看護師さん』がねぇ。。。

→これ、間違っています。先生が悪いので、『受付事務さん』、『看護師さん』が悪いのです。おそらく、その『先生』には、二面性があるはずです。

1)面倒くさがり、『我、関せず』であり、経営、職員教育を放置している。無関心。

2)実は、性格が悪く、『クリニック』の職員さんに嫌われている。

3)職員さんに舐められている。世間知らず。

4)クリニック』、『企業』として、成長の余地がない。

1)4)に属するはずです。

当院は、相当にあくどいです。

定期的に、近隣の『クリニック』に電話をして、『受付事務さん』の電話対応を調査しています。

当院スパイ:熱があるのですが、『コロナのPCR検査を受けることができますか?』

とあるクリニックの『受付事務さん』:『PCR検査よりも、抗原検査がありますけど、熱、どれぐらいですか?』

当院スパイ:『熱があるのは、私ではなくて、主人なのですが。。。』

とあるクリニックの『受付事務さん』:『熱がある本人に電話してもらわないと困りますね。。。』

『挨拶できず』、『受付事務さん』なのに『抗原検査』、『PCR検査』など言及。『言葉づかいが悪い』。『教育を受けていない』などなど。

近隣クリニックのレベルが上がらない=当院を受診する患者さんが増え続ける。

近隣クリニックのスタッフ教育が悪い=当院の評判が下がることはない。(相対的ですが。。。)

丁寧に医療を行う『医者』は、すべからく、全てにおいて丁寧であり、職員教育も徹底しています。気になる『クリニック』があれば、電話をしてみて下さい。

受付事務さん』の対応が良くない場合は、『受診するに値しません』。『受診するだけ、時間と金の無駄です

受診する患者さんが命懸けなので、診療を提供する『クリニック』側も命懸けでなければ、良い医療サービスは提供できません。