看護師さん、医療事務さんの給与設定 良いパターン

『広告』って大事だなって思いました。

●現在、『パート看護師さん』、『常勤看護師さん』の募集を行っています。

当院は、『プラスワン』を理念としています。『看護師さん』、『医療事務さん』が、『有給休暇』、『体調不良』、『ご家族の急病』、『子供さんの学校行事』などで休みが取りやすいように、各職場の職員さん数を一人多めに雇用する『プラスワン』を目標にしています。

ギリギリでは無いですが、看護師さんがもう一人、居られると職場にかなり余裕が出ると考えており、『ホームページ』での募集を開始しています。で、他の『クリニック』の募集状況を見るのですが、『上手だな』ってか、『ズルいな』って思った募集が結構、あります。

年俸制』で雇用しているのに、月給に換算して『広告』に載せる。

近くの整形外科で、『常勤看護師さん』募集。『月給:38万円』って宣伝されていました。凄いな、って思って、情報を収集したら、『年俸制』なのに、月給に換算して募集してました。

整形外科の募集:月換算38万円×12ヶ月=年俸:『456万円

当院の『常勤看護師さん』『正看護師さん』の場合。

月の基本給28万円×12ヶ月=336万円 賞与28万円×4ヶ月=112万円 合計=『448万円

この整形外科の勤務時間は、午前8時30分〜午後6時でした。往診同行があり、土曜日は、午後1時まで。

当院の勤務時間は、午前8時30分〜午後6時。往診同行なし。土曜日は、午後12時30分まで。

まあ、この整形外科の勤務内容、福利厚生など、どこまで充実しているかは不明です。ただ、当院の業務内容よりは忙しいであろうし、勤務時間も長いですし、日曜日にコロナワクチン接種をおこなっているので、出務の可能性もあるだろうし、往診同行があり、リハビリテーション施設も併設しているので、当院より条件悪いだろ、って感じました。

ただ、募集を見ると、この整形外科の方が条件が良く見えるので、募集が上手な『クリニック』って、この整形外科みたいに広告に載せるのだなって勉強になりました。

この整形外科は、患者さんは多いし、リハビリテーションは繁盛していて、大学から代診の先生を雇用して、院長先生は『医師会長』のやり手です。ただ、退職者は結構出ていて、『離職率』は高いようです。

求人募集の『月給』が、『年俸制』によるものなのか?『基本給の月給』に『賞与』が何ヶ月分あるのか?大事なポイントだと思いました。『ネットの広告』って危険だなって思いました。

業務内容は大きいです。『往診同行』、『日曜日のワクチン出務』、『送迎バスの同乗』とか、面倒臭い業務がある場合には、違う職場を探した方が良いです。

当然、『駐車場の有無』、『出勤時間に妙なルールがないか?』、『嫌な医者、嫌な職員がいないか?』確認しましょう。

ローカルルール』が残っている『クリニック』って結構、あります。そういう点を『院長先生』が気づいておらず、なんで、職員さんが長続きしないのだろうって、悩んでいるケースが多いです。

1)電話当番』は新入職者が行うという『クソルール』。

2)トイレ掃除』の当番がなく、気がついた職員さんがする、って『オワコンルール

3)ゴミ捨て』は、新入職者が行う『クソルール』。

4)昼休みも電話応対があり、休憩室が狭い。

上げるとキリがないですが、入職しないと分からないこともあるので、『試用期間』中に『クソルール』が横行していることに気づいたら、速攻、逃げてください。

時給が適当に掲載されている。

適当な『院長先生』の『クリニック』って、職場環境が悪く、『離職率』が高く、慢性的に人不足です。『看護師さん』、『医療事務さん』の応募に関しても、本気で応募したいのか?不明な内容が多いです。おそらく、『院長先生』が経営に無関心で、他人任せ(例えば労務士の先生、税理士の先生)にしているのだと思います。

最悪、『医療事務さん』に募集を任せている『院長先生』が居られます。これって、相当に馬鹿だと思います。

クリニック』の職員さんを馬鹿にしているのか?世間知らずなんでしょうか?職員さんは、常に自分の職場の雇用条件を見ています。

人不足だからといって、現在勤務している職員さんの『基本給』、『時給』を大幅に超える(下回る)募集を出すのは、職員さんの働く意欲を削いでしまいます。

『□□内科クリニック』:パート医療事務員さん急募。時給1500円、未経験でも可。賞与あり。交通費あり。社会保険。

医療事務さん』の『時給』の相場は、地域差がありますが、当院近隣では、1100円〜1200円です。この内科クリニックは、未経験の『医療事務さん』に時給1500円の条件を出すとか、尋常ではないです。

このクリニックは、『院長先生』に問題があり(怒鳴る、時間にルーズ)、退職者が後を絶ちませんが、この採用条件を見て、残っておられた『看護師さん』が退職されました。募集条件を見て、やる気を無くしたのか?そもそも退職予定だったのか?不明ですが、良くない応募条件は、現行職員のやる気を削いで、退職の契機になることがあります。

時給』、『基本給』が高すぎると、怪しいと思われます。ってか、怪しいでしょ。

漁港、人口8万人、政令指定都市の中心部まで車で30分間、でかい国道沿いの当院の募集条件です。

常勤看護師さん』正看護師:基本給28万円〜30万円程度。賞与4ヶ月。社会保険。往診同行なし。

常勤看護師さん』准看護師:基本給25万円〜28万円程度。賞与4ヶ月。社会保険。往診同行なし。

パート看護師さん』正看護師:時給:1400〜1600円。賞与あり。往診同行なし。

パート看護師さん』准看護師:時給:1300〜1500円。賞与あり。往診同行なし。

常勤医療事務さん』:基本給22万円〜26万円程度。賞与4ヶ月。社会保険。

パート医療事務さん』:時給:1100〜1300円。賞与あり。

金額だけでは、他の『クリニック』と大して変わりませんが、『有給休暇』を取りやすく、職員さんが多いので、休みが取りやすく、適度な忙しさまでです。往診同行が無い、土曜日午後診療、日曜日診療はありません。

今となっては当然かも知れませんが、ご本人と同居のご家族の『インフルエンザワクチン』を無料にしています。

これがデカくて、子供さん3人とか居られる『看護師さん』、『医療事務さん』だと、1回:5000円としても、小学生までは2回接種なので、5000円×3人× 2回=30000円。3万円、毎年、払うのは大変なので、職員さんに好評です。

忘年会が行えない(元々、行わない)ので、年末に1万円支給しています。

これも好評です。ただ、職員さん、貰い慣れてきているっていう。。。喜んでいるので、良いと思います。

インフルエンザワクチン』の費用、忘年会の有無などについて、面接では尋ねない方が良いと思います。ただ、入職後の『試用期間』中に、勤めるメリットが少ない場合には、逃げた方が良いと思います。

職場=働いてお金を稼ぐところ』なので、『効率よく稼ぐこと』と、『勤め続けるとメリットが拡張すること』が大事ですから。そう考えると、基本給の昇給が確実に行われることが大事です。この辺は、入職後に職員さんにヒアリングするか、『就業規則』を確認した方が良いようです。

入職後、職員さんに色々と尋ねると、経営陣や職員さんに警戒されたり、攻撃されることもあり得ます。人間関係って難しいです。。。

不景気、医療が厳しい状況に突入するので、職場を確保した方が良いです。

コロナウィルス感染症の拡大』は、『不景気』の着火ポイントに過ぎませんでした。おそらく、今から3〜5年間、猛烈な『不景気』に突入すると予想しています。『医療関連』、『医業』の不景気です。

日本全体が景気後退局面に突入している。

コロナウィルス感染症』が長引き、外来患者さん、入院患者さんの見通しが立たない。

後期高齢者の患者さんの窓口負担が2割に引き上げになる。

高齢者の方のみならず、一般の方まで『経済格差』が広がって、医療に支払うお金が減っている。

国が医療費を圧縮しようとしている。

まだまだ沢山ありますが、『小児科』、『耳鼻科』、『産婦人科』などを開業されている70歳以上の『院長先生』は、『少子化』と『コロナウィルス感染症』の影響をモロに受け、早々に閉院されています。

今後、生き残ることができる『クリニック』、『病院』と、滅亡していく『クリニック』、『病院』に分かれると思います。滅亡しないまでも、細々と経営していく『クリニック』が増えるでしょうし、そもそも『病院』って細々と経営できるものではないので、『病院』の閉院は増えるはずです。

成長していくであろう『クリニック』、『病院』に狙いを定め、『不景気』に備えて、安定収入を得ることができる職場を確保していた方が良いです。

生き残る『クリニック

かかりつけ患者さん』が多い。『医療地盤』が強い。

院長先生』が若くて機動力がある。30歳代〜50歳前後まで。

職員さんを常に多めに確保している。

退職者』が少ない。『離職率』が低い。

人材紹介、派遣会社』に頼っていない。

ホームページ』、『セルフレジ』導入など、時代に遅れないように努力している。

これからは、本当に厳しい時代に突入するので、早めに職場を確保した方が良いと思います。もちろん、良い職場を選んで、『クソクリニック』に入らないように気をつけましょう。